淡路三原音頭と三原ふるさと音頭

 兵庫県の旧三原町(合併により現在の南あわじ市)で踊られていた2つの音頭を紹介します。

淡路三原音頭

 作詞:白井鐵造、作曲:服部正。振付:松本尚女。新しい健康教育の一環として1969年に作られ、5月18日に三原中学校屋内運動場で「三原音頭発表会」が開かれた。歌詞にはおのころ島、国分寺、八木松並木、淡路人形、大久保踊り、成相寺、諭鶴羽山などが織り込まれる。
 三原音頭発表会には、作曲の服部正、振付の松本尚女、神戸新聞社の佐野らが出席。宝塚歌劇団の玉城あけみと、研究科1年10名が歌唱し、演奏は神戸市消防音楽隊。アトラクションとして俳優の山口崇による歌謡曲披露や、地元有志による大久保踊りなどが行われた。ステージ上の看板に「三原町 神戸新聞社 選定」と読めるか。
 その後、町内小学校の運動会などで踊り継がれた。

 楽譜・歌詞は心画報 ふるさと三原、広報三原郡(1969年5月号)に掲載。

広報三原町1969/05号より

三原ふるさと音頭

 作詞:山本恵三子、作曲:三原一乃、編曲:竹村次郎。振付:富士浩、表現:芙蓉浩延。大塚文雄歌唱。来る21世紀に向け、ふるさと意識の高揚・町民文化の向上と産業発展への活力増進を願って作成された。1986年に歌詞が募集され、17名19点の応募作の中から大阪府在住の応募者の作品が選ばれた。その後、補作により最終的な歌詞となった。
 1987年3月1日に中央公民館大ホールで「三原ふるさと音頭発表会」が開かれた。アトラクションとして大塚文雄の民謡ショーや、三原一乃の歌謡ショー、富士浩の舞踊が行われた。
 音頭のカセットテープは婦人会により町内全戸に配布された。その後、町内小学校の運動会や、人形まつりなどで踊り継がれた。

 楽譜・歌詞は心画報 ふるさと三原続三原郡史に掲載。楽譜・歌詞・振付はカセットテープ歌詞カード《※三原図書館蔵》に掲載。

参考資料

広報三原町 1969年4月号、1969年5月号
歌劇 525号
広報みはら 1986年6月、1986年11月、1987年2月、1987年4月
心画報 ふるさと三原
三原ふるさと音頭《カセットテープ》

コメント

  1. 蛭子智彦 より:

    ぜひ再現、映像化をお願いします。伝統の継承をしましょう

    • ニリ(管理者) より:

      コメントありがとうございます。またご返信が遅くなりすみません。
      ぜひ、将来的には映像化も行いたいとは考えていますが、なかなか作業時間が確保できません…。
      長い目でお待ちいただけると幸いです。